第48回 2011年11月24日 

 

年輪年代と炭素年代の対比について(新井宏)

 

年輪年代は古く出るという諸説はあるが、現時点で炭素年代と年輪年代を直接比較できる11の事例について年輪年代を炭素年代ウィグルマッチングで検証した結果、すべての事例で整合性が取れていることから、年輪年代法は系統的に間違っているとは言えないということであった。古く出る原因として指摘されている標準パターンの「接続ミス」は、原理的に起こりうることは否定できないが、年輪年代が測定できるような木材は年輪を100年以上持つ巨木であり、それらは再利用された可能性もあることを忘れてはならないということであった。