第37回 2009年10月06日 

 

地中探査法-原理・実績・課題について(西琢郎)

 

地中探査法は種々あるが、遺跡調査によく用いられている方法としては、電磁パルス波を利用する「地中レーダー」、直流電流を流して探査する「電気探査」、電磁波を利用する「電磁探査」がある。この三種類の探査方法について、原理や特徴についての解説があった。さらに各探査技術を遺跡調査に適用した例が紹介された。その中で、具体的なデータ(分布図など)が示され、それらから遺跡の状況をどう読み解くかなどの課題も指摘された。

探査費用やヘリコプターによる空中探査についての質問、軍艦島の炭鉱跡調査への適用の可能性など、活発な質疑応答があった。