第64回 2015年04月03日 

 

全国邪馬台国連絡協議会「今後への期待と展望」(鷲崎弘朋)

 

2014年10月の全邪馬連の第1回全国大会「科学的年代論で解く邪馬台国」を受け、今後の展望についての講演があった。従来の邪馬台国・古代史論は文献史学と考古学が中心だったが、今後は自然科学(理化学)を第3の柱として加えたトライアングルで総合的に検討する必要がある。その科学的手法には「年輪年代法」「酸素同位体比を用いた新年輪年代法」「炭素14年代法」「鉛同位体比分析」等があるが、それらの測定結果を相互チェックしながら進める必要があろう。また、自然科学分野は極めて専門的であり全邪馬連単独で取組むのは難しいので、専門家と共同し、また専門家のプロジェクトを後押して古代史解明を目指す、とのことであった。