第44回 2011年01月25日 

 

弥生人と日本語の形成--日本語南方系縄文人語起源説--(藤井游惟)

 

日本語の形成について、弥生人の子孫である本土日本人と縄文人の直系子孫の琉球人が現代において同系言語を話しているということから、以下の説を提案した。まず氷河期に日本列島に移り住み糸魚川―浜松以西に広がった南方系縄文人の話す言語があった。そこへ稲作を携えた渡来人が侵入してまさに弥生人が形成されようとする最初期にその言語が弥生人達へ乗り移った。その後、爆発的に人口を増やした弥生人達が、異言語を話す北方系縄文人をも飲み込んでいったとする、日本語の南方系縄文人語起源説である。